前回のブログでは、入院時に感じたやめておいて良かったものの話をしたのだが、そもそもそれらは日常生活においても、同じことが言える。 ダイエットをするにあたって、私の場合はやるべき事よりも、辞めるべき事が圧倒的に多かった。 そして、やることよりも、辞めることの方が難しかった。 そして私はプロのデブである。言い訳は何よりもの得意分野である。 その場から逃げ出す事、又は人を言い負かすことで得る正当性に何の意味もない事は十分理解していたが、何はともあれ、食後の一服や、朝起き抜けの一服は何にも変え難い特別な時間であると感じていた。 理解していてもやめられない。依存とはそういったものである。 喫煙の習慣化 そもそもなぜ、タバコなんてものに手を出すのか? 初めから依存していた訳でもなかろう。 「ストレス解消の為」 などという人がいるが、そもそもタバコを吸ってストレスなど解消される事はない。 タバコを吸って解消されるストレスは、タバコを吸えないという禁断症状が緩和されるだけの話なので、そもそも吸ったことのない人間がタバコを吸った所で、ストレス解消どころか、新たなストレスの獲得でしかないのだ。 そうなると尚の事、なぜタバコを吸うのか? その最たる理由は カッコいいから だそうだ。 世界一カッコ悪い理由である。 とある調査会社が10代から60代の男女500人を対象に行ったアンケートによると全体の28%が「かっこいいから」と答えたそうだ。次いで「どんなものか興味があったから」で26%と続き「人から勧められた」「何となく」と続く。 しかし「カッコいいから」と感じてしまう事も無理はない。 1900年前後のアメリカでは人気俳優がドラマでタバコを吸うだけでなく、プロスポーツ選手も会見でタバコを燻らせるなど、ある種男らしさの象徴として広告されていた。また、タバコにはプロ野球選手のトレーディングカードが同封されるなど、子供までもが興味を持つ商品として成長していく。成人の過半数以上がタバコを吸っているという社会情勢もあり、男らしさの象徴・大人の象徴として発達し、さらにはカード欲しさに少年時代からタバコに手を出した少年たちが、見事依存症になって顧客として成長していった。 因みに1946年にベーブルースが鼻咽頭癌を患い亡くなるまで、タバコの健康被害が注目される事はあまりなかった。健康被害が訴えられるようになってからも、見事に依存した人々はなかなか辞める理由にするには弱かった。 それは後発的に日本でも同じような現象が起きる。ミュージシャンやハリウッドスターがタバコの煙を吐き出すポスター等さまざまな場所で散見され、少年漫画誌にも、タバコを吸う描写がカッコいいものとして描かれることが多かった。 事実、私は恥ずかしい事にヤンキー漫画などの影響はかなり大きく、タバコを吸うことで少し強くなったような気がしてタバコに手を出した節がある。学校のトイレなどでタバコを吸い、「俺ってばやべー男だぜ」みたいな価値観に酔っていたのである。 (確かにやべー奴ではあるが、「やべー」の向かう先がまるで違う。) 当時の価値観としてはタバコは渋くかっこいいものとして宣伝されていた事は間違いなく、それに踊らされてしまう事はあってもまるでおかしくない。 つまり皆、広告に操られタバコを吸い始めただけであり、然るべく理由などはどこにも存在しないのだ。 ダイエットにおけるタバコの弊害 タバコの健康被害に関しては今ここで語るまでもないので割愛させていただく事とする。 あくまでダイエットにおける弊害である。 しかしながら皆さま 禁煙すると太る という説を聞いたことはないだろうか? これは結論から言えば YES なのである。 その理由は主に ①ニコチンの抗肥満作用の解除 ②味覚の改善による食欲亢進 ③胃粘膜微小循環系血行障害が改善され胃の調子が良くなることによる栄養分の吸収の促進 ④口寂しさから食物摂取回数が増える が挙げられる。 ①が最も気になる所であるが、実はタバコには抗肥満作用がある。それならばタバコを吸ったほうが痩せるじゃないかと思う方も多いであろうが、これは何もタバコに限った成分ではなく、広く言えば緑茶・ドクダミなどにも同じような成分がある為、他の食品で補うことは十分出来る。 ②に関しては、味覚の改善により様々なものが美味しく感じるようになるが、その反面、味に敏感になる為、濃い味付けを避けるようになるなど、健康的かつダイエットに向いている食事に自然と向きやすくなる。 ③に関しては、健康面の改善でしかなく、④に関しては人にもよる所だが、じきに落ち着く。 体重の増加は2〜3キロ程度起こると言われているが、おおよそそのあたりで上げ止まり、徐々に減少へと転じると言われている。喫煙による死亡リスクは非喫煙者に比べて2倍 … 続きを読む やめて良かった。日常編その1 タバコ
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