行き先だけ決める、帰り方は決めない。
【以下の記事は2年以上前のダイエットを頑張っていた頃の話である。】
正月を迎える頃、私にとって大きな問題が発生していた。
パーソナルジムも、それ以外に通っているフィットネスジムも一週間程度休みに入ってしまうのだ。
これは困った。
心から困った。
自分で自分を追い込むことには慣れておらず(後々知ることになるが、これは結構難しい事)せめてフィットネスジムでも開いていれば体を動かすことで罪の意識なく過ごせるのに・・・。
この頃の私は、パーソナルジム以外にもジムに通っており、一週間のうち運動をしないという日は殆ど存在しなかった。
休む日も大事だという人もいるし、実際トレーナーにも休んでいいとも言われたが、私は疲れがたまらない程度に制限する事はしても休むことはしなかった。やはり意識を途切れさせない事はとても大事であった為、この行為自体は非常に意味のあった行動であったと私は今も思う。
そんな調子の私であったから、ジムが開いていないという事実は恐怖そのものであった。
筋肉痛がない時間がこの後私に降りかかるのかもしれないと思うと気が気ではなかった。
どうにか自分でできる運動や行動で、筋肉痛を体に残せる方法はないか考えた。
とにかく歩こう
なんとも短絡的な答えに辿り着いた。
有酸素運動は決して
やっちゃダメ
とは言われないのだが、基本的に推奨はされない。
15分以上の有酸素運動を行うと、体の中の必須アミノ酸が消費され、筋肉を融解しブドウ糖を生成し、それをエネルギーとする為筋肉量が低下し基礎代謝が下がるのだそうだ。
なるほど、どうりでマラソンランナーの足は細いわけだ。
なるほどじゃない
それなら何故歩くのか?
それは
他の運動に自信がないからだ。
筋肉痛になるほど追い込む自信がないからだ。
今になって文章にするとよくわかるが、私の目的は完全に方向性を見失っていた。
とにかく筋肉痛になる。運動した実感を得るということが1番の目的になっていたのである。
少し反省。
しかし、この頃の精神論も結構好きなので反省は少しだけ。
そして私は計画を立てた。
一日は山に登ろう。
翌日は藤沢(住まい)から小田原まで歩こう。
その翌日は藤沢から横浜まで歩こう。
そしてルールを追加
帰り道は電車を使ってもいいから、行きは必ず歩き切ること。
この考え方が実はとても実利的。
帰りの心配をすると余裕をもった体力の配分をしがちなのがデブ思考だ。
危ないことはよくない
そんなことは当たり前だ。
当たり前だから正論だと得意になり自分を守る傘を手にいれる。
だから自分のデブ思考に蓋をする為にルールを追加したのだ。
パーソナルジムでよくこんなやりとりがある
「んんんnmもうダァめデェスぅぅぅ!!!」
「よーし!じゃあ後3回!まだ行けます!」
これは補助がいるからこそできるトレーニングの限界突破風景だが、本当に無理だと感じた先後3回位は行けたりするものなのだ。寧ろその3回が筋肉を作るとさえ言われている。
つまりデブ思考の人間が定めている限界なんてものは根拠も経験もない定点なのだ。
だから
行先だけ決めて、帰る時のことは考えずに必ず歩き切ろう。